2020年3月以降の金鉱株ETFのパフォーマンスを比較しました。対象としたETFは3つの金鉱株ETFと1つのゴールド連動ETFです。
★比較した銘柄
- ヴァンエック・ベクトル金鉱株etf(GDX)
- ヴァンエック・ベクトル中小型金鉱株ETF(GDXJ)
- ディレキシオン金鉱株インデックス Bull 2X Shares (NUGT)
- SPDR ゴールドシェアーズ(GLD)※
※ゴールド連動ETF
2020年3月から7月までの4か月間で、もっとも値を上げたのはNUGTです。NUGTはレバレッジがかかっているので当然っちゃ当然の結果です。
GDXとGDXJ(中小型株)では、GDXJのほうが高いパフォーマンスを発揮しました。小型株ならではのボラティリティが出た結果ですね。
一方、下落率で比較すると以下のようになります。
NUGTはレバレッジがかかっている分、下落率も高めです。この4か月間で-25%までの下落イベントが2回ありました。一方、意外にも下落率が大きいのがGDXで、2020年5月後半からの下落では、GDXJよりも大きく値を落としています。
下落率のグラフは、金鉱株が「ゴールドの価格にレバレッジをかけたもの」と言われる由縁を示しているように感じます。例えば、4月17日や5月1日、6月5日の下落がそれです。
歴史的には、金鉱株インデックスの価格がゴールドのパフォーマンスに劣る場面もありました。しかし、2020年3月以降の相場を見る限りでは、金鉱株はゴールド以上に高いパフォーマンスを発揮しています。現在のような、低金利 + 低インフレ率な状況だからこその成績かもしれませんね。