2009年以降の金鉱株ETFのパフォーマンスを比較する

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3. ETF・投資信託活用

比較的運用歴の長い2つの金鉱株ETF(GDXとGDXJ)を比較し、どちらのETFに投資するかを考えます。なお、GDXJは2009年11月以降に設定されているため、今回は2009年11月以降の比較としました。

結論としては、平均的にはGDXのほうが投資に適していることを紹介します。金鉱株自体が一般的なインデックスよりも値動きの大きい商品ですから、その点は十分に注意して投資すべきです。

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パフォーマンスを比較

2つの金鉱株ETFの株価推移を比較します。2009年11月を1にそろえています。

2009年11月以降の金鉱株ETFのパフォーマンス

これによると、GDXJはGDXよりも大きく値動きすることがわかります。一般的に中小型株は大型株よりも値動きが大きいため、GDXJのこのパフォーマンスも納得いくものです。

以下は毎日の価格変動を取り出したもの。2009年11月以降の金鉱株ETFの価格変動

GDXJの標準偏差はGDXよりも大きいことから、中小型株のほうが値動きが大きいこととがわかります。やはり、初心者向けの金鉱株ETFはGDXで、GDXJはボラティリティの大きさを許容できる慣れた投資家向けです。

GDXJとGDXの毎日のボラティリティの標準偏差
GDXGDXJ
標準偏差2.463.07

※標準偏差は小さいほどボラティリティが小さい

ローリングリターンを比較

次は2つの金鉱株ETFのローリングリターン(1年・3年)を比較します。この記事ではある時から1年ないし3年保有した時のリターンを示しており、数値が高いほど大きな利益を得られたことを意味します。

今回検証対象とした金鉱株ETFは2011年以降、長期間低迷したため、リターンの中央値・平均値はいずれもマイナスリターンになっています。相場のタイミング的な理由もありますが、金鉱株ETFは長期保有しても救われるかどうかがわかりません

GDXJとGDXのローリングリターン(1年)
GDXGDXJ
中央値-6.7-14.0
平均値-0.16-1.82
最大値138.6176.8
最小値-56.1-65.6

2009年以降の金鉱株ETFのローリングリターン(1年)

GDXJとGDXのローリングリターン(3年)
GDXGDXJ
中央値-9.1-19.4
平均値-15.8-22.4
最大値96.090.8
最小値-75.6-83.4

2009年以降の金鉱株ETFのローリングリターン(3年)

GDXJとGDXのローリングリターン(5年)
GDXGDXJ
中央値-48.5-59.6
平均値-28.2-37.0
最大値239.8241.9
最小値-78.2-88.8

2009年以降の金鉱株ETFのローリングリターン(5年)

保有期間リターンの傾向を見ると、リターンの最大値はGDXJが大きくなりやすいものの、全般的にはGDXのほうが良い成績になりました。また運用期間が3年を超えると、リターンの最大値は2つの金鉱株ETFでさほど違いがなくなりました。

まとめ

金鉱株ETF自体がボラティリティの大きい商品で、そもそも初心者にはあまり向いていませんが、それでも投資したい時にはGDXを選んだほうが無難です。最大値ではGDXJのほうが儲かる可能性もあるものの、平均的にはGDXのほうが成績が良くなるためです。

過去の成績に基づく限り、5年投資しても救われない可能性があるのはつらいですね。金鉱株ETFはやはりタイミング投資で利益を狙っていくのが基本的な運用方法なのかなと感じます。