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ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)の特徴と株価推移

GDXと純金、S&P500などのパフォーマンスを比較3. ETF・投資信託活用

ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)の話題を紹介します。

VanEck Vectors Gold Miners ETF | VanEck

一般に、個別銘柄選びの難しいものはETFなどを通じてまとめて投資したほうが簡単です。金鉱株も個別銘柄選定よりもETFを選んだほうが簡単です(もちろん、超過利益を得るためには個別銘柄を選んだほうが良いです)。

なお、GDXは金融庁届け出済みのETFなので、国内のネット証券などで取引できます

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GDXの基本的な特徴

GDXの特徴(2020年8月2日時点)
正式名称VanEck Vectors Gold Miners ETF
(ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF)
ティッカーGDX
経費率0.52%
配当利回り0.24%
配当月12月
投資対象金鉱株
ベンチマーク Gold Miners Index
(GDMNTR)
価格42.94(記事執筆時)
最新の価格は→ヤフーファイナンス
純資産99億ドル

GDXは記事執筆時点で53の企業に投資します。そのすべてが素材セクターに属する金鉱株です。

以下はGDXの上位構成銘柄10社で、アメリカ・カナダ・オーストラリア・南アフリカの企業名が並びます。

★2020年8月時点の上位構成銘柄

  1. ニューモント 13.66%
  2. バリックゴールド 13.21%
  3. フランコネバダ 7.31%
  4. ウィートンプレシャスメタルズ 5.45%
  5. ニュークレスト 4.98%
  6. アグニコイーグルマインズ 4.34%
  7. アングロゴールドアシャンテ 4.23%
  8. カークランドレイクゴールド 3.92%
  9. キンロスゴールド 3.13%
  10. ゴールドフィールズ 2.86%

GDXの構成銘柄の国別比率は以下の通り。

GDXのカントリーウェイト(2020年8月時点)
順位国名比率(%)
1カナダ44.44
2米国18.18
3オーストラリア14.68
4ブラジル17.23
5タンザニア4.23
6南アフリカ4.11
7中国1.36
8コートジボワール1.30
9キルギス1.13
10エジプト0.91

国別でみると、GDXのポートフォリオの44.4%がカナダの企業で、次に18.2%の割合でアメリカの企業が含まれます。加えて、オーストラリアの企業が14.7%含まれ、これで約80%です。

金鉱株と言えば南アフリカのイメージもありましたが、GDXには4%程度しか含まれませんでした。

分配金利回り

2020年8月時点で、GDXの分配金利回りは0.24%です。少なくとも、分配金を期待して投資する銘柄ではありませんね。

分配金は年1回、12月に分配されます。

株価推移

GDXのパフォーマンスは、実は長い目でみると結構低いです。以下はGDXのほかに純金ETF(GLD)とS&P500(^GSPC)のリーマンショック以前からのパフォーマンスを比較したものです。

GDXと純金、S&P500などのパフォーマンスを比較

出典:https://finance.yahoo.com/

これによると、純金価格が上昇した2012年頃はGDXの価格も大きく上昇したものの、その後は長らく低迷が続きます

一方、その間にS&P500(^GSPC)は堅実に価格を伸ばしてきました。このグラフを見たらS&P500に連動するETF(SPY、IVV、VOO)などに投資しようと考えるのではないでしょうか。

しかし、GDXの2020年の年初来パフォーマンスは+25%と、コロナで低迷する多くの銘柄より高いパフォーマンスを出しています。特に、2020年3月以降のGDXの株価は約2倍になっています。

「長期に株価が低迷しているから、これからも低迷する」とは限らないのがGDXの特徴と言えますね。