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金鉱株インデックス(Arca Gold Miners Index)の1993年以降のパフォーマンスの評価

1. 金鉱株の基本

1993年以降のArca Gold Miners Index(金鉱株インデックス)を成績を利用して、保有期間リターンなどを求めてみました。このArca Gold Miners Indexは金鉱株ETF(GDX)のベンチマークとして利用されているものです。

まず、実際の指数の成績は以下の通り。これだけでも、金鉱株は値動きの大きさの割にリターンが低くなりそうな雰囲気が伝わってきます(笑)

以下はArca Gold Miners Indexの保有期間リターンです。横軸は保有年数を示しており、左の縦軸はその際の利回りです。右軸は元本割れの確率を示しています。

このグラフよりいくつかのことが言えます。

★グラフから言えるArca Gold Miners Indexの特徴

  • 長期で保有しても元本割れの確率が下がりにくい
  • 運用年数が短いうちはリターンの差が激しい
  • 一方で、リターンの中央値は低い

以下はArca Gold Miners Indexの下落相場で経験した最大下落率と、次の最高値更新までに要した日数の関係をグラフにしたものです。

これによると、Arca Gold Miners Indexは1993年からの27年間の間で、-70%以上の下落を3回も経験していることがわかります。一時的に大きなリターンを得ても、その後の大きな下落でリターンがなくなってしまい、結果としてはゴールドよりもパフォーマンスが悪くなってしまう感じでしょうか。

Arca Gold Miners Indexはが大きく下落したタイミングは、リーマンショックか、ゴールドの価格が低迷した時期と重なります(1996年以降と2011年以降)。金融危機と同じように、ゴールドの価格変化が金鉱株インデックスの株価に大きな影響を与えています。