2019年時点の予測によれば、ゴールドの産出量は2020年をピークに減少し、2029年には現在の半分ほどに減ってしまう見込みです。仮に予測通りに産出量が減ってしまう場合には、多くの企業は経営が困難になり、廃業や他社の買収を通じて消えてしまうかもしれません。
そこで、これから生き残りそうな金鉱株を考えてみたというお話。
金の産出量は今後急減するらしい
以下はバリックゴールド(GOLD)のプレゼンテーション資料より引用した、ゴールドの2029年までの生産量の見込みです。
資料によると、全世界的に金の産出量は減る見込みです。特に南北アメリカでの産出量が大きく減少していますね。南北アメリカで採掘を行っている企業はたくさんありますので、本当に産出量が減るならば、厳しい状況は避けられないのではと思います。
この資料にも「いくつかの企業だけが価値を成長させられる」と書かれていますね。
実際のところ、本当にゴールドの産出量が減るかは未知数です。原油だって、昔から40年で枯渇するといわれながら、現在も採掘が進んでいます。加えて、オイルサンド・シェールオイルといった新たな資源開発も行われました。なので、ゴールドも価格がペイするならば、より採掘の困難な資源も採掘対象になるなどしてなんとかなるのでは?という気もします。
今後も生き残れる強い企業を選びたい
こうなると、優良な鉱山を多数抑えていて、さらに他社を買収できるような強い企業のほうが生き残りやすいと容易に想像できます。個別に金鉱株を買っていく場合、特に長期での保有を前提にするならば、そういった企業を選びたいところです。
米モトリーフールの記事では、2019年のベストな金鉱株として、以下の銘柄を挙げています。
★2019年のベストな金鉱株
- バリックゴールド
- ニューモントマイニング
- ニュークレストマイニング ※米国市場には上場せず
- アグニコイーグルマインズ
- ゴールドコープ ※ニューモントに買収済み
ここに上がった企業は時価総額も大きい、代表的な金鉱株です。個人的にはここにカークランドレイクゴールド(KL)が加わってもいいと思いますが、長期的にはバリックゴールド、ニューモント、アグニコイーグルマインズの3社を中心に選定するのが良いと思います。
逆に「鉱山はアメリカだけ」「カナダだけ」みたいな中小の銘柄は、買収されるか、堀つくして終わるかのどちらかになるかもしれません。
ストリーミング企業も生き残りそう
鉱山開発に資金を提供するストリーミング企業も、比較的大きなところは生き残れるのでは?と思います。
さきほどのモトリーフールの記事ではフランコネバダとウィートンプレシャスメタルズが挙げられていましたが、個人的にはウィートンプレシャスメタルズよりもロイヤルゴールドのほうがより良いと思っています(財務的な理由で)。
個人的に長期で買ってもよいと思える銘柄
★個人的に、長期で買ってもよいと思う銘柄
- バリックゴールド
- ニューモントマイニング
- アグニコイーグルマインズ
- カークランドレイクゴールド
- フランコネバダ
- ロイヤルゴールド
ゴールドが減る中でも生きていけそうな企業はこんなところでしょうか。カナダ株を買ってる筆者としては、バリックゴールドやアグニコイーグルマインズなど、カナダの金鉱株を応援していきたいですね。