※記事内に広告を含む場合があります

金鉱株の株価推移とグーグルトレンドの検索ボリュームの関係

1. 金鉱株の基本

グーグルトレンドを利用して、金鉱株ETF(GDX)の株価推移と、関連キーワードの検索ボリューム(グーグルで検索される頻度。数値が高いほど相対的に多い)の推移を比較してみました。対象は日本のウェブ検索です。

なお、グーグルトレンドは2016年1月以降、データのとり方が変わっているので、それ以前のデータの精度は現在と異なる可能性があります。

まずはGDXの株価と「金鉱株」の検索ボリュームを比較したものが下図です。

金鉱株ETFの株価推移と金鉱株の検索ボリューム

この比較を見ると、検索ボリュームが多くなるタイミングはGDXの株価が上昇開始時期と重なっていることが多いです。例えば2007年、2009年、そして2016年の株価上昇では、その直前に検索ボリュームが増えているように見えます。

その後、検索ボリュームが減ってくるほど、株価はピークを付け、下落し始めるように見えます。2011年頃の相場では、株価がピークを付けた時には検索ボリュームは減ってきていました。

次に「GDX」の検索ボリュームです。こちらは「金鉱株」ほどではないものの、やや類似した傾向を示します。

金鉱株ETFの株価推移とGDXの検索ボリューム

以下はそれぞれの相関係数です。先行指標といった形なので、相関係数自体はそこまで高くはありません。

検索ボリュームとの相関係数
金鉱株
(検索数)
GDX
(検索数)
GDX
(株価)
0.310.33

ちなみに、最新のデータは2020年7月のものです。これによると、「金鉱株」の検索ボリュームは2010年来の水準(2020年4月~5月を除く)、「GDX」の検索ボリュームは2016年来の水準になっています。「歴史は韻をふむ」とすれば、金鉱株への関心が高く保たれている間は、株価も上昇するか、高く維持されるかもしれませんね