「シバニェ・スティルウォーター(SBSW)」に投資しようかなって話

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Sibanye-Stillwaterウェブサイト2. 個別株銘柄分析

「プラチナは自動車部品に使われているらしい」と聞いて、プラチナを採掘する事業者を探したところ、「シバニェ・スティルウォーター(SBSW)」という企業にたどり着きました。

Sibanye Stillwater(公式サイト)

この会社、ネットでは聞きなれない企業名ですが、SBI証券やマネックス証券でも取り扱っている銘柄です(ADRでニューヨーク証券取引所に上場しています)。同社のプラチナ・パラジウム・ロジウムの生産量は世界最大級です(2018年時点。下図)。

Sibanye-Stillwaterのプラチナとパラジウムの生産量

出典:https://thevault.exchange/?get_group_doc=245/1593077576-Sibanye-StillwatermeetingpresentationJune2020.pdf

というわけで、シバニェ・スティルウォーターってどんな会社なんだろうと調べてみました。

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主な鉱山と生産物

Sibanye-Stillwaterの鉱山の位置と売り上げ・生産物

出典:https://thevault.exchange/?get_group_doc=245/1593077576-Sibanye-StillwatermeetingpresentationJune2020.pdf

シバニェ・スティルウォーターは主に南アフリカと北米に鉱山を有しています。主な生産物はPGM(白金族元素:Platinum Group Metal)が7割で残りがゴールドです。特に南アフリカでのPGMの生産量が多く、全体の約5割を占めています。

先に紹介したグラフが示す通り、シバニェ・スティルウォーターのプラチナとパラジウムの生産量は世界的なレベルです。加えてロジウムの生産量も多くなっています。

そのため、PGMをゴールド同等物(gold equivalent)とみなした時のシバニェ・スティルウォーターの生産量は米ニューモントや加バリックゴールドに及ぶ規模になります。

ところで、シバニェ・スティルウォーターはPGMのリサイクルも行っています。同社資料によると、同社が2019年に市場供給したパラジウムの54%、プラチナの65%がリサイクルです。採掘もリサイクルも抑えているという点で、シバニェ・スティルウォーターはPGMの流通に大きな影響力を持っています。

ちなみに、PGMがリサイクルで供給されている点は日本でも同じです。

貴金属は、採掘するだけではなく、すでに世の中に存在しているものから取り出すこともできる。いわゆる「都市鉱山」だ。(中略)現在リサイクル対象となっている触媒はプラチナの場合、約20年前に生産された車からのものだ。その量は年間約 37トン。これは自動車触媒向け需要の約35%というから、非常に大きな量だ。

出典:2040年の自動車産業で貴金属が「重要素材」になるこれだけの理由

過去の株価推移

シバニェ・スティルウォーターの株価推移

出典:gurufocus

シバニェ・スティルウォーターの株価は、歴史的にはPER = 15を下回って取引されていました。が、2017年頃かはらPERがどんどん高くなっています。ちょうどフリーキャッシュフローがマイナスになり始めた時期と重なっており、業績は伸び悩むものの、株価の期待感だけはそのまま据え置かれた印象です。

売り上げ推移と財務の検討

Sibanye-Stillwaterの業績など

出典:https://www.gurufocus.com/stock/SBSW/summary

シバニェ・スティルウォーターの売り上げは、特にパラジウムの価格上昇の影響もあって年々増加傾向にあります。しかし、売り上げに対してコストが高く、利益はほとんど出ていません

DEレシオ(負債資本倍率)を見ると、0.78と一般的な金鉱株よりも高めです。希少な企業ではありますが、破綻リスクが高い点には注意が必要です。

【DEレシオとは】
負債資本倍率(Debt Equity Ratio)とも呼ばれ、企業財務の健全性を見る指標のひとつ。企業の借金である有利子負債が返済義務のない自己資本(株主資本)の何倍かを示す。数値が低いほど財務内容が安定している。

出典:DEレシオ(でぃーいーれしお) | 野村證券

将来見込み

シバニェ・スティルウォーターの予測によると、PGMの需要は2025年頃に向かって増加し、供給が不足する可能性があると述べられています。例えば以下はパラジウムの需要と供給について示したもので、以下のような事柄が言えます。

★パラジウムの将来予測

  1. 鉱山からの一次供給はあまり増えない見込み
  2. リサイクルによる二次供給は年々増加する見込み
  3. しかし需要は2019年頃から供給不足となり、2025年頃に最大化する(※)

※コロナウイルス前の予測です

2025年頃までのパラジウムの供給と需要の見込み

出典:https://thevault.exchange/?get_group_doc=245/1582185423-sibanye-H2YE2019-results-presentation-19feb2020.pdf

そもそも、PGMは採掘地域が南アフリカのほか、ロシアと北米の一部と限られるため、今後の供給不足はシバニェ・スティルウォーターにとって株高に導く可能性があります。

一方、リスク要因はPGMが高価な金属のため、他の代替品に置き換えられてしまう可能性がある点です。例えばプラチナはディーゼルエンジンの排ガス処理に使われていたものの、プラチナの使用量を減らす技術開発や、そもそもディーゼルエンジンの需要低下に伴い、価格も低迷してしまいました。

なお、投資上の注意点として、PGMはリーマンショック等の危機で価格が大きく下落するため、シバニェ・スティルウォーターの株価も金融危機に弱い可能性が挙げられます。一応ゴールドも産出している企業ですが、他の金鉱株とは分けて考えたほうが良いと思います。

株を買うかどうか

個人的にはちょっと関心をもった企業の1社です。大きく輝くことはないかもしれませんが、リサイクルを通じて将来も長く活躍する企業になる気もします。

ただ、現在の株価(8ドル)はちょっと高い気がします。。こういう企業は2020年3月のような相場で買っておかないとダメですねw

PGMの価格がもっと上がれば、株価も上がるんでしょうが。