この記事で紹介する5社は、金鉱山を有さない「ストリーミング&ロイヤリティ」銘柄です。金鉱山を有する一般的な金鉱株とは少し業態が違います。
金を採掘しない金鉱株「ストリーミング&ロイヤリティ」銘柄とは?
金鉱株の中には、金の採掘を直接行わない「ストリーミング&ロイヤリティ」と呼ばれる銘柄があります。主な企業は以下の5社です。 ★金の採掘を行わない金鉱株 フランコネバダ(FNV) ウィートン(WPM) ロイヤルゴールド(RGLD) オシスコゴ...
そこで今回はこの5社について、負債状況について調べてみたというお話。結論を述べるとフランコネバダ(FNV)やロイヤルゴールド(RGLD)など、業界のメジャーなプレーヤーを中心に、負債の少ないかなり強固な財務基盤が築かれていました。
【DEレシオとは】
負債資本倍率(Debt Equity Ratio)とも呼ばれ、企業財務の健全性を見る指標のひとつ。企業の借金である有利子負債が返済義務のない自己資本(株主資本)の何倍かを示す。数値が低いほど財務内容が安定している。
※DEレシオは数値が低いほど優秀。現金負債比率は、負債に対して現在有している現金の比率で、高いほど負債が少ない。数値はgurufocusより引用。
企業 | DEレシオ (Debt to Equity) | 現金負債比率 (Cash to Debt) |
---|---|---|
フランコネバダ(FNV) | 負債なし | 負債なし |
ウィートン(WPM) | 0.14 | 0.18 |
ロイヤルゴールド(RGLD) | 0.05 | 0.94 |
オシスコゴールド(OR) | 0.29 | 0.41 |
サンドストーム(SAND) | 0.1 | 0.3 |
カナダの一般的な金鉱株 | 0.11-0.56 | 0.09-20.14 |
この業界で強いのはやはりフランコネバダ(FNV)ですね。同社は歴史的にもほとんど負債を抱えることがありませんでした。Operating Marginも50%を超えるなど、強固な財務基盤と圧倒的な利益率が魅力です。
次に強いのがロイヤルゴールド(RGLD)でした。フランコネバダほどではないものの、やはり負債が少なく、利益率も高い経営を行っています。
ロイヤルゴールド(RGLD)の特徴や売り上げ推移などについて調べてみた
金鉱株ETF(GDX)の主要な構成銘柄の1つである、米国の「ロイヤルゴールド(RGLD)」について調べてみました。この会社は普通の金鉱株とはちょっと違うらしいぞ? Royal Gold(RGLD)(公式サイト) 特徴的な点は、ロイヤルゴール...
ちなみに、「Altman Z-Score」という指標では、この5社はいずれも倒産確率がかなり低い(といかほぼ倒産リスクなし)の高いスコアを出しています。不確実性のある金鉱株投資において、破綻リスクなしに投資したい場合には良い選択肢になりそうです。
もっとも、どの企業も買われすぎ水準ではありますが。。。