投資信託「ブラックロック・ゴールド・ファンド」を解説します。このゴールドファンドは2003年からブラックロック・ジャパンが運用しているアクティブファンドで、日本から世界中の金鉱株に投資したい時に利用できます。
南アフリカ、オーストラリア、カナダ、アメリカ等の金鉱企業の株式を中心にその他鉱業株式を主要投資対象とします。各企業の金埋蔵量、産金コスト等を推計・分析し、割安と考えられる銘柄に厳選投資します。外貨建資産については原則として為替ヘッジを行いません。
この記事では、ブラックロック・ゴールド・ファンドの保有期間リターンを求め、金鉱株インデックス(Arca Gold Miners Index)に対するパフォーマンスを求めました。日本円建てで金鉱株に投資したい場合には、ブラックロック・ゴールド・ファンドは悪くない選択肢になると思います(ただコストは高いです)。
基本的な特徴
正式名称 | ブラックロック・ゴールド・ファンド |
ティッカー | DUST |
経費率 | 2.2% |
分配金利回り | 0% (2019年) |
配当月 | 1月 |
投資対象 | 金鉱株 |
ベンチマーク | なし |
価格 | 8949(記事執筆時) 最新の価格は→公式サイトを |
基準価額推移
保有期間リターン
では、ブラックロック・ゴールド・ファンドの保有期間リターンを紹介します。比較対象は金鉱株インデックスを円建てに変換したものです。
まず、ブラックロック・ゴールド・ファンドの設定来以降の成績を、インデックスと比較すると、リーマンショック前後の金鉱株の株高時にはインデックス以上の成績を出していました。しかし、ここ数年のパフォーマンスはインデックスよりも劣り勝ちです。
保有期間リターンを見ると、基本的にはインデックスが上回ります。ブラックロック・ゴールド・ファンドの信託報酬が2.2%であることを考えると、本来は高いリターンを上げているものの、コストに食われている可能性は捨てきれません。
なお、ブラックロック・ゴールド・ファンドの運用体制を見ると、地質学・鉱物探査学のスペシャリストが現地での実地調査を行うと書かれています。どうしてもコストがかかるのはやむを得ないですね。
円建てで金鉱株に投資したい時に
ブラックロック・ゴールド・ファンドは信託報酬が高いものの、インデックスとほぼ同等の運用成績になっています。金鉱株に投資したい場合には、海外ETFや個別株を利用するのが一般的ですが、日本円建てで金鉱株に投資したい場合には、ブラックロック・ゴールド・ファンドは悪くない選択肢になると思います。
金鉱株自体は短期勝負の商品。一方で、投資信託は長期投資の商品。
将来も定期的に金鉱株の株価が急騰すると考えるなら、案外面白い商品かもしれませんね、とは思います。
なお、ブラックロック・ゴールド・ファンドの基準価額を利用した積立投資の話題は以下より。
ブラックロック・ゴールド・ファンドの購入はSBI証券や楽天証券など、主に証券会社をご利用ください。